ですので、その代わりに・・・ということで、Mint 16 以降で日本語入力ができへんという点について、取り急ぎ Tips を書こうと思います。
Linux Mint に限った話ではないのですが、 Mint 16 以降で降りてくる ibus 1.5 以降は、だいぶノウハウが変わりました。なので、アップグレード怖いし日本語入力の設定面倒いねん、という方も多いかと思います。ということで、以下に設定の手順をメモ程度に書きますのでご参考にどうぞ。
Anthy の場合
僕は大昔から Anthy 使いです。今では Mozc の方がええよと言う方も多くいらっしゃるとは思うのですが、2000年代中盤に登場した Anthy (+uim) は割と革命的であったことを覚えています。それ以前は Canna と FreeWnn、あと SKK (+kinput2) の時代でしたが、最近 Linux をさわり始めた人にはあまり勧められないなぁという気がしています[1]。そんな訳で、昔は Anthy (+uim)だったのですが、今は Anthy (+ibus) が主流のようです。
[1] もちろんその辺は語弊があるかと思いますが...。
余談は置いといて、Mint 16 では標準では ibus も anthy も入っていません。ということで、以下のコマンドでさらっとインストールしましょう。
$ sudo apt-get install ibus-anthy --install-recommends
インストール後再起動し、まずは右下のキーボードのようなアイコンを選択し、「日本語 - Anthy」を選択しましょう。その次に、Anthy アイコンになった部分(「A ち」の文字がありますね)をもう一度選択し、「設定 - Anthy」を選択しましょう。
まずは「入力モード」を「英数」に選択します。こうすることによって、アプリケーションの起動時は従来とおりの英数直接入力となります(たぶん...)。
次に、「Key Binding」 を選択し、「on_off」を選択して編集を押します。すると、日本語入力のON/OFFに使うキーを設定することができます。僕は Shift-SPACE 派なので、それを加えました。
なお、うまく設定できない場合、他のコマンドで既に使われているショートカットであると思います。その場合、「Key binding」のリストにある他のショートカットを探して、重複しているコマンドのショートカット割り当てを削除しましょう。
※ 全角/半角キーであれば設定変更せずに使えるので、そちらに慣れていれば、ここをいじる必要はありません。
少々手間がかかりましたが、これで従来通りの日本語入力ができるようになりました。
Mozc の場合
同じように Mozc の場合は、以下のコマンドでさくっとインストールしましょう。
$ sudo apt-get install ibus-mozc --install-recommends
次に、まずは右下のキーボードのようなアイコンを選択し、「日本語 - Mozc」を選択しましょう。
次に、Mozc アイコンになった部分を選択し、「(スパナのアイコン)」→「プロパティ」を選択します。
ここで各種設定ができますが、まず僕が手をつけるのは日本語変換のON/OFFキーになります。これは「キー設定の選択」の右あたりにある「編集」ボタンから行えます。あとは、「IMEを有効化」「IMEを無効化」の部分の設定をちまちまと好みのキー(僕の場合は「Shift-SPACE」)に設定すればよい・・・のですが、ちょっと手間がかかりますね。
※ 全角/半角キーであれば設定変更せずに使えるので、そちらに慣れていれば、ここをいじる必要はありません。
まとめ
巷で騒がれている ibus 問題って、突き詰めれば各エンジン毎にキーバインディングが任されるようになったのかな?と思いますが、他にも色々あるとは聞いています。どちらにしろ大きな変更のまっただなかで面倒なわけですが、だからといって怖がる必要がないことが判りほっとした次第です。(いいのかそれで...)次稿では、もうさらにマイナーな Linux Mint の使用レポートをご紹介できればと思いますが、とりあえず明日はほた(@lindwurm_)さんにバトンをお渡ししようと思います。ではまた。
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